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風は冷たいですが、穏やかな日差しの中、プロジェクト学習「Communication&SKill」の一環として、
福庵の“Tea Ceremony"(茶道体験)に行ってきました。
まず、茶道の歴史や茶室の部屋の構造、掛け軸の意味など、福生市茶道連盟の島田先生に教えていただきました。
茶道の歴史は鎌倉時代の栄西が中国から茶を持ち帰り、最初は「薬」の一種であったこと。
また、安土桃山時代に茶道といて千利休が大成したが、その千利休も様々な人から茶について学んだこと、
現在はたくさんの茶道の流派があることを学びました。
今回は尾州久田流の先生がお点前をしてくださいました。
尾州久田流では「羽」をもって茶室に入り、その羽を使って茶道の道具を清めてからお点前が始まりました。
さらに、茶道を理解する上で大切な「道(どう)」についてのお話もありました。
この日の茶室には、「平常心是道」という掛け軸がかけられており、
「道(どう)」には「平常心=calm mind」が重要とされ、怒りや悲しみ、喜びを表に出さず、
やるべきことを淡々と行うことが「平常心」であること。
そして、茶道を通して平常心の訓練や気持ちを整えることを学べるということです。
静寂に包まれ、光と音のなかで過ごす茶道の体験は、精神を研ぎ澄まされるものでした。
お茶菓子には「薯蕷(じょうよ)饅頭」という山芋を使ったお饅頭が出され、
饅頭を食べた後に飲む抹茶は、ほのかな苦みが広がり、とても美味しかったです。
四畳半の小間の茶室も紹介していただき、茶室の入口の違いや、建物の作りの違いに
高貴な方を招いたり、お客様を招いたりする際の意図が、たくさん詰め込まれていることも学びました。
最後に、福庵の庭を散策しながら、様々な茶室の工夫について学びました。
質問コーナーでは、11月の「Communication&Skill」の“Japanese Culture”で扇子を調べた生徒から、
扇子の役割について質問があり、扇子には挨拶の代わりになったり、ものを受け渡したり、飾ったり、
もちろん自分や相手を扇いだりすることが役割としてある。それらはすべて、相手を思いやる気持ちが
表れているとのお話がありました。
風に吹かれて舞う落ち葉の音や、水琴窟に響き渡る水音など、
普段はなかなか感じることができない音の世界にも引き込まれた時間でした。
情報モラルに関する新聞「お助けネット通信」をWeb上でご覧いただけます。
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